「設計のシゴト」~こんな仕事・成長ができる~

PROFILE

「設計のシゴト」~こんな仕事・成長ができる~

Iさん

2013年入社

設計部部長
大学で学んだ医療機器、人間工学等の知見を活かし、2013年当時これから医療機器の製造に参入するという山陽精工株式会社に新卒入社。設計部の初期メンバーとして活躍した後、2024年春に設計部部長に就任。

「設計のシゴト」~こんな仕事・成長ができる~

Kさん

2018年入社

組込エンジニア
大学の工学部卒。医療機器関連の会社に就職したいと、2018年に新卒入社。現在はソフトウェア設計課に所属し、ソフトウェアのアプリケーション開発に携わり、幾つものプロジェクトを遂行中。

―お二人の業務内容やご関係について教えてください。

Iさん:二人ともソフトウェア設計部に属し、私は設計部の部長という立場で各プロジェクトを把握し、進捗や品質など全体を見ていく立場になります。

Kさん:私は、ソフトウェア設計部のなかのソフトウェア設計課に所属しています。部長は、私の直属の上司にあたり、入社以来、丁寧にご指導いただいています。

Iさん:二人とも同じフロアに席を置いているので、みんなで協力しながら仕事を進めています。私たちが在籍している設計部は、自社製品と他社のOEM製品の両方の設計を担っています。自社製品に関しては、企画・設計と一から開発を行っています。その他、メンテナンスの業務もあります。OEM製品については、お客様の要望を基に仕様書を作り、製品化していきます。一般の方がよく目にしていただいてる医療製品と言うと、血圧計が代表的な製品となります。

Kさん:私も入社当初は、上司から製品のメンテナンスを任せてもらい、一人でやりきったことがものづくりへの自信につながりました。いきなり設計のアプリケーションの開発ではなく、段階的に自分のレベルに合った仕事を任せてもらえる環境は、ありがたいと思っています。

―設計という仕事の面白さ、やりがいについて教えてください。

Kさん:製品を作る過程において最終の目標は、ちゃんと動くようにすることです。ただ計画書に従って進めていっても思った通りに出来ないこともあります。何度も試行錯誤を重ねながら、上手くいかないのは何が原因なのかチームで意見を出し合いながら、最終的に動くところまでもっていけると、やっぱり嬉しいですね。製品を仕上げられたときの達成感は、仕事のモチベーションになっています。

Iさん:そういった現場の産みの苦しみを見ながら納期までのスケジュール管理をしているのが、私の仕事で、お客様と最も接することが多い立場となります。そのため、紆余曲折ありながらも製品を納品し、それがお客様の想像以上の仕上がりだった時は、「ここまで本当によくやっていただいた、ありがとうございます」という言葉を直でお聞きすることができます。現場のチームを含め、それをサポートしてくれた各部署の方々との協力があって達成される過程を経験できるのが、私の仕事のやりがいにもなっています。

Kさん:部長のおっしゃるように、チームで協力してプロジェクトを進めるというのが、設計の醍醐味かと思います。やはり自分一人だけで考え、壁にぶつかってしまうとたいへんですが、チームのメンバーや上司に相談できる環境は、恵まれていると感じています。

Iさん:ものづくりではアクシデントはつきものですので、それをどうみんなで対処していくか、お客様への対応などが重要になってきます。また、最初にどういったチーム編成にするかも大切で、個々の得手不得手を考慮しながら、苦手を補い最大の力を発揮できるベストなチームづくりを考えながら進めています。

―医療機器づくりならではの難しさについて、お聞かせいただけますか

Iさん:例えば血圧計や心電計などの製品づくりの難しさは、安全面を考慮しながらお客様のご要望の高さにどれだけ応えられるかだと思います。例えば、指示書という紙の上ではOKでも、実際に試作品が出来ると、もっと薄くしてほしい、小さくしてほしいなどのご要望が追加されることがあります。大きさを変える改良は、内部構造を再検討する必要があるので、本当に難しいと痛感しています。また、ノイズを受けることで誤作動を起こすことは、医療機器にとっては致命的ですので、その対策にもしっかりと応えることが求められます。

Kさん:私もタブレットの表示でこのタイミングでこう表示してほしいといった修正があり、苦労して改良したことがあります。どんな製品でも、現場としてはお客様のご要望にすべて応えたい気持ちはありますが、ときには技術的に難しかったり、逆に修正しない方が良かったりする場合もあります。

Iさん:そうなんです。だから、技術的になぜ難しいのか、この改良が本当に必要なのか、どこまでなら対応できるのか、そのメリットとデメリットについてお客様に丁寧に説明しながら、調整するのが上の役目だと考えています。ただ、海外メーカーできちんと修正してもらえなかったあるお客様が、当社で修正を行い、理想的な商品ができたと喜んでいただいたこともあります。そのときの担当が切金さんでしたね。何度もお名前を出して、本当に感謝されていました。

Kさん:お客様はもちろん、部長からもそう言っていただけると、本当に嬉しい限りです。ありがとうございます。

―今後、どういったものづくりや学びを得たいと考えていますか。

Kさん:設計という仕事が好きなので、つい自分の頭の中だけで考え、どんどん進めていこうとするところがあります。そこは注意し、チームの方にも自分の考えを伝え、歩調を合わせながら進めていこうと思っています。

Iさん:確かに、設計という仕事柄、チームとして一つの製品を作り上げていくわけですが、個々それぞれに役割があり、それを黙々と遂行していくという側面もあります。一人ひとりが着実に自分のパートを仕上げることで製品としてつながっていきます。それでも、大きな決定はチームで確認をとりながら独りよがりにならないようにすることが大切です。私としても、医療機器は規制の厳しさがあるため、それに準じたものづくりを皆が身につけられるよう、指導していきたいと考えています。

Kさん:おっしゃる通り、医療機器には厳密さが求められます。医療機器で測定を表示するにしても、その数字が過去のデータと照らし合わせて本当に正しいものなのか、確認しながら進めていくよう配慮していきたいと思います。

―山陽精工に興味をもっている就活生の方々にメッセージをお願いします。

Iさん:私自身は理系出身ですが、電気計を書けたり、ソフトウェアのコードが打てたりするわけではありません。それでも責任者という立場で仕事を進めていますし、設計部のなかでもエンジニア以外の仕事もあります。文系出身だからとあきらめず、果敢にチャレンジしていただきたいと思います。

Kさん:私の場合は、プログラミングは大学で学びましたが、アプリケーションをつくることは入社後に身につけました。自分で学ぶ意欲があればいつからでも勉強できると思います。どんな立場でも医療機器というものづくりに関わることで、多くの方の病気の治療に役立ったり、未然に防ぐことになったり、世の中に役立っているという実感が得られるはずです。ぜひ山陽精工で切磋琢磨しながら、多くの方の健康な毎日のために共に頑張れたらと願っています。

Iさん:我々の作っている製品は、社会に貢献できるものです。私の場合、病院で先生とお話したり、患者さんたちの様子を見たりする機会があるため、社会の役に立っているのを実感することができます。今後は設計部に新たな人財を得て、大きく成長させ、会社の事業拡大にもつなげていきたいと考えています。その原動力となる若い力を広く求めています。
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